人間は元来欲張りな動物などと言われます。
理屈ではわかっていても、どこかで本能が理想像を求めてしまうようです。
無い物ねだりをしている自分に気がつかないのです!
短それ故に、検討物件のどれもが「帯に短し襷に長し」と感じてしまうのです。
このため、理想の家にはなかなか辿り着かないものです。
条件整理能力が問われるとでも言えば良いのでしょうか、優先順位を考え
後順位は捨てる勇気を持たないと、いつまでも結論は出ないものです
マイホーム購入者の90%以上が住宅ローンを利用します。
しかも、35年の最長期間を選択する人が圧倒的に多いのです。
毎月の返済額を確かめて借りることになりますが、現時点の収入から見て無理のない返済、
一般的には年収の20%前後に納まる範囲で借入額を決めます。
しかし、最近は金利が空前絶後の低さにあるため、思いのほか高額な借り入れができてしまいます。
その金額を知って、大きな借金を背負うという感覚が芽生える人もあります。
そこから生まれる不安と言えるのかもしれません。
35年もの長い間、返済をし続けることの不安を感じない人はいないと言って過言ではありません。
今の収入が将来も保証されるなら何も問題はないですが、そう思えない不安にも襲われます。
日本の労使関係では、概ね収入が保証されていると言えますが、勤務先が経営不振に陥るとか、自分が転職する、
あるいは定年退職の年齢が借入期間満了前に到来するといったことも懸念されます。怪我や大病して収入がなくなるなどの不安もあります。
しかし、先行きをどんなに心配しても絶対大丈夫と言える明快な解はありません。
しかし、その不安が払拭できず、購入の決断になかなか達しない人は少なくありません。
先のことを心配ばかりしても仕方ないのです。「赤信号みんなで渡れば怖くない」ではありませんが、
一戸建て住宅・マンション、新築・中古を合わせたら、全国で毎年何十万人という人たちが長期ローンを組んで家を買っています。
いざとなったら何とかなります。先輩たちは、そうして乗り切ってきたのです。
策は必ず見つかります。勇気を出して前に進みましょう。
マイホームは、品定めの難しいところが多々あり、即断即決というわけには中々いかないものです。
新築マンションでは、建物が未完成であることが多く、モデルルームはあるものの、
殆んど想像の世界で何千万円の買い物をするわけですから容易なことではありません。
完成している物件でも、地震は大丈夫か、手抜き工事はないか、アフターサービスや管理は大丈夫かなどと心配します。
価格が高い気がするという感想を漏らす人も、今の時期はとても多いのです。
何度も現地を訪れて確認したり、担当営業マンに尋ねたり、インターネット上の溢れる情報から答えを探したりします。
また、友人・知人に意見を求めたりもしながら、様々な角度からの検討を重ねて購入に至るのが普通です。
しかし、仕事の都合や家族それぞれの事情でスケジュールを合わせることができないこともあり、検討がたびたび中断してしまうのも現実です。
そうこうしているうちに、売り手から決断を迫られ、慌てることになります。
そこで、効率よく検討する術も身に着ける必要があります。闇雲に多数のモデルルームを見て回るのも考えものですし、
見学するときも漠然と見るのではなく、見るべきポイントや質問ポイントなどを予め用意することが大事です。
仕事の成否が段取りで決まるのと同じです。ぜひ、下準備をして取り掛かるようにしましょう。
多額の資金を調達して購入するのがマイホームです。
ゆえに失敗したくないという思いが誰にもあります。返品も買い替えも簡単にはできないという商品特性、
一方的なキャンセルは多額の損失を招くという契約の原則などにも慎重になる理由があります。
そこで、多くの買い手は予備知識を得ようとします。不動産・住宅・マンションの基礎知識を学習し、同時に物件情報を入手しながら研究します。
ところが、勉強すればするほど分からなくなることがあります。仕事の合間に本を読み、マイホーム取得済みの先輩や知人に相談し、
インターネット上で知識と情報に触れて行きますが、それらの整理・統合が難しいのです。
結局は、間違った情報や誤解と偏見に満ちた知識が入り込み、混乱を招くことになる人も少なくないようです。
とりわけ、便利なインターネット情報が仇となっているのが最近の特徴です。
正しい情報と間違った情報、悪意に満ちた情報を的確に選別して行かなければなりません。
また、たくさんのモデルルーム見学が現実離れした理想像を固定化させたりもします。理想と現実の仕分けができなくなります。
情報は取捨選択が大事と言われますが、いつの間にか取ることだけに囚われてしまい、捨てることができない人もあります。
転勤その他の事情が発生する将来に想いを馳せ、ときが来たら家を売却するか賃貸すると考える人は多いですが、
そのときの条件、つまり高く売れるかどうか、有利に貸せるかどうかが心配で前進しない人もあります。
賃貸についてはともかく、売却の予想は確かに難しいことでしょう。一般論や抽象論に照らすだけでは、答えを見つけられないで立ち往生してしまうに違いありません。
三井健太のことはこちらから